少し前から、選択理論心理学に関心を持っています。William Glasser博士が提唱している心理学で、人は外側の刺激によって反応するのではなく、内側から動機づけられて行動を選択するという前提で人間関係と心理を考えていこうというものです。最近は勝間和代氏がとりあげていることでも知られているようです。関係する書籍がいくつか出ていますが、いまは『幸せな結婚のための8つのレッスン』という本を読んでいるところで、読み終えたら『グラッサー博士の選択理論—幸せな人間関係を築くために』をひととおり読んでみようかとは思っています。
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というわけで現在の私は選択理論心理学の初学者です。
さて、いつも読んでいる神栄カウンセリングセンターのブログで、12月11日に『幸せを育む素敵な人間関係/男と女の不思議編「大切なパートナーとの絆を深める三つの法則」』なる公開セミナーがあるという告知があったので、参加してきました。講師は神栄カウンセリングセンターカウンセラーの渡邊奈都子氏です。渡邊氏は、「選択理論に基づいた恋愛や結婚関係における性教育」としての「人間関係形成モデル」を提唱している方です。
セミナーでは『「愛情」と「信頼」による絆を深める3つの法則』として、以下の3つが提唱されていました。
- 違いを知る
- 時間をかける
- 手間をかける
これは、今回学んだことの中核です。
「違いを知る」というのは、一言でいえば「のぼせ愛」と「真実の愛」の違いを知るということです。具体的には恋愛や結婚生活の中であらわれる欲求と行動のうち、生存の欲求に基く性行為と、愛・所属の欲求に基く友情や思いやりは違うということ、そこから、性交渉を持つことは相手への信頼につながるどころか、かえってマイナスに働くということが説明されました。今回の主なターゲットは婚活中の男女なので、どちらかというと結婚前の性交渉についての話でした。では結婚した男女の性行為はどうなのか? という話までは聞けませんでしたので、いつか聞いてみたいところです。
「時間をかける」というのは、身体距離を縮める前に、声と声との関係に時間をかけること、つまり友情や思いやりを深めることに重点を置き、時間を割くことです。
最後の「手間をかける」というのは、関係構築は「一人で何かをする」→「一緒に何か(努力の必要なこと)をする」→「会話、コミュニケーション」→「話しあい、問題解決」の順でなされるのですが、ここで鍵を握るのが「一緒に何か(努力の必要なこと)をする」であるということ、つまり二人の努力によって達成されることをすることが重要だということです。なお、この理論からいくと、料理教室で知りあって結婚するカップルというのは非常に理に適った選択をしているといえるかもしれません。というのは、二人で料理をするということは、「一緒に何か(努力の必要なこと)をする」ということの典型だからです。
ところで、最後に紹介されたGlasser博士の以下の「愛を続けるための条件」が印象に残ったので、ここでも紹介しようと思います。
性的な愛であろうとなかろうと、
愛が継続するためには、友情に戻る必要がある。
…それは、所有するという空想にひたることがないからである。
いかがでしょうか。
この手のセミナーは往々にして女性が多いのですが、結婚を真剣に考えている男性にむしろお勧めしたい内容でした(もちろん、お勧めされた男性の多くは抵抗感を持つと思いますが)。